KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年6月号
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に拠点を置いたことで経済的・政治的に力を付け、以降、源氏は発展していったことから、多田の歴史的意義の重要性を説いた。次にゲストの旭堂南海先生が丁々発止の講談を披露。満仲が住吉大社から3本の矢を放って落ちたところが多田で、その伝説が三ツ矢サイダーのルーツになっているというお話にあちこちで頷く人も。また、多田神社創建にまつわる美女丸・幸寿丸の逸話を緊迫感のあるストーリーに仕立てリアルに語った。最後は田辺先生、南海先生、笠井敏光館長の鼎談。笠井館長は羽曳野で勤務していたことがあるそうで、満仲の三男、頼信が祖で頼朝に繋がる河内源氏の本拠地、羽曳野市壷井があまり知られていないことが話題に。ほかにも満仲の長男、頼光と「金太郎」坂田金時の鬼退治伝説や、大河ドラマ「どうする家康」についてな初日のテープカットでは田辺先生も鋏を兵庫津ミュージアムTEL:078-651-1868https://hyogo-no-tsu.jp/観覧料は大人300円、大学生200円、高校生以下無料鼎談は和やかに特別展日本遺産 銀の馬車道 鉱石の道 開催中!ど、多彩なエピソードで盛り上がった。第1期の名誉館長サロンは予約開始からわずか2日で満員御礼、好評につき第2期も第1期と同じプログラムで開催予定だ。詳細は兵庫津ミュージアムまで。但馬の鉱山と播磨の港を結んだ馬車道に関連する近代産業遺産について、実物の鉱石や貴重な絵巻などの資料約100点で多角的に学ぶ展覧会。兵庫津ミュージアムでは6月25日(日)まで。その後、7月1日(土)~8月6日(日)は朝来市埋蔵文化財センター、8月19日(土)~10月1日(日)は兵庫歴史博物館(姫路)へ巡回予定。9393

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