KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年6月号
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的に取り入れたいと考えています。また山林や雑木林の所有者や森林整備事業者、木材加工流通業者などの協力を得て、プラットフォームを作りました。適切に樹木を伐採し、人が手を入れながら自然を維持していこうと考えています。盛山 令和3年に「森林(もり)を活かす都市(まち)の木造化推進法」を制定し、趣旨に賛同いただける団体・企業・地方公共団体などに参加いただく推進協議会とともに中高層ビルの木造化に取り組んでいます。カーボンニュートラルに貢献できるだけでなく、生物多様性を守り、健康増進にも資する効果があると言われています。技術の進歩により木造の中高層ビルの建築が可能となり、高付加価値がない一般の木材も利用し、林業従事者にも意欲的に取り組んでいただけます。鉄筋コンクリート造、鉄骨造が当たり前だと思っていた考え方も、木造ビルの方が素敵だというように変わってくるのではないかと期待しています。久元 神戸の公園は郊外に集中して都心に緑が少ないのが現状です。ポートアイランドではリボーンプロジェクトを始動し「山、再び海へ」をコンセプトに山から緑を持って行き島に森を作ろうとしています。息の長い取り組みになると思います。「森の緑の中に研究所や病院がある医療産業都市」へと生まれ変わるポートアイランドに市民の皆さんもぜひご期待ください。―背景に六甲山の緑、都心に木造の建造物、海の上にも緑の森。未来の神戸が楽しみです!※株式会社丸井商会の丸井茂嗣代表取締役。絵本『グルームさんとしっぽの白いキツネ』を4月に自費出版。県産材の活用を推進する。磯上体育館(提供/神戸市)垂水体育館(提供/神戸市)鈴蘭台西町保育所(提供/神戸市)87

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