KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年6月号
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KOBECCO Cultuexhibitionart■会期 6月10日(土)~7月23日(日)■会場 西宮市大谷記念美術館(西宮市中浜町4-38)■時間 10:00~17:00(入場は閉館30分前まで)■休館 水曜日■料金 一般1,200円、高大生600円、小中生400円■交通 阪神「香櫨園」駅から南西へ徒歩6分■お問い合わせ TEL.0798-33-0164■会期 6月10日(土)~8月27日(日)■会場 兵庫陶芸美術館(兵庫県丹波篠山市今田町上立杭4)■時間  10:00~18:00  ※7・8月の土日祝9:30~ (入場は閉館30分前まで)■休館 月曜日(ただし7/17〈月・祝〉開館、7/18〈火〉休館)■料金 一般1,200円、大学生900円、高校生以下無料■お問い合わせ TEL.079-597-3961《ブドウ「ブラック・プリンス」》ウィリアム・フッカー1818年 個人蔵Photo Michael Whiteway《カカオ》無名の北インドの画家、もしくは中国の画家1810年頃 キュー王立植物園蔵©RBG KEW《コショウ》おそらくインドの画家1810年頃 キュー王立植物園蔵©RBG KEWマイセン《貼り付け花鳥とスノーボール蓋付きカップ&ソーサー》1860-1880年※所蔵はすべて村上和美氏コープランド《金彩野花文蓋付きカップ&ソーサー》1891-1930年頃ミントン《ターコイズ地七宝繋ぎに花文カップ&ソーサー》1871年英国キュー王立植物園は18世紀に熱帯植物を集めて作った庭園として始まり、22万点を超える世界最大級のボタニカル・アートのコレクションを所蔵している。ボタニカル・アートの起源は有用な薬草を見分けるために植物を調べ図化したことにあると言われ、その後、植物画は美術的な鑑賞としてのボタニカル・アートへと発展していった。人間にとって欠かすことのできない「食」をテーマに、英国キュー王立植物園の協力のもと「おいしいボタニカル・アート」展を開催。大航海時代より貿易大国として発展したイギリスは、世界中から植物や香辛料などを持ち帰った。本展ではイギリスの歴史や文化を、様々な食材の植物にまつわる物語とともに紹介する。16~17世紀に東洋から西洋にもたらされた喫茶の文化は、テーブルウェアの成立やインテリア、装飾美術の発展に貢献。テーブルウェアと食文化の様式は19世紀に確立するが、異色な存在として現れたのが、濃いコーヒーを飲むための小さなコーヒーカップ、デミタスであった。19世紀半ば以降、万国博覧会を契機に欧米でジャポニスムが流行し、世紀末にはジャポニスムに影響を受けたアール・ヌーヴォー様式がデザイン界を席巻。デミタスカップにも精緻を極めた技巧を詰め込み、冒険的デザインが生み出されている。本展では、2000点を超える村上和美氏のコレクションの中から、19~20世紀に欧州の名窯が生み出した作品を中心に珠玉の約380点を紹介する。西宮市大谷記念美術館兵庫陶芸美術館英国キュー王立植物園おいしいボタニカル・アート食を彩る植物の物語特別展デミタスカップの愉しみ107

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