症学の権威である北里柴三郎先生が初代会長ということで、我々もコロナとの闘いに尽力していきたいと改めて思いました。─人生100年時代に向けて、大切なことは何ですか。長谷部 野口英世先生から医師の肖像が2代続くことについて、医師が社会に果たす責任の重さを感じると横倉先生はおっしゃっていました。人類の歴史は感染症との闘いの歴史ですが、ジフテリアやペストの病原菌を発見した感染長谷部 わが国は世界的な長寿国ですが、これは必要な時に適切な医療を受けられる皆保険制度の賜物だと横倉先生は述べられました。一方で少子高齢化により社会保障の維持が問題になっており、そのためには生産年齢人口を増やしていく必要がありますが、74歳まで健康寿命を延ばすことで維持できるのではないかということです。世界最高の医療制度を守るためには、歳を重ねても健康を維持したり、病気になっても重症化を防いだりすることが大切で、そのためには、予防や健康づくりの取り組みを国全体で考えないといけないというご指摘もありました。─かかりつけ医についてのお話はどのような内容でしたか。長谷部 これまでは診断治療=医療という意識でしたが、医療とは本来、予防健康教育、診断・治療、再発重症化記念講演をおこなう、2代前の日本医師会会長・横倉義武先生。「健康な社会に向けて」をテーマに講演された74
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