立されましたが、実はそれ以前、明治時代に全国各地で医師たちが結成した西洋医学を学ぶ団体をルーツとし、やがて郡市区医師会や都道府県医師会へ発展して、それらが集まって大正3年に全国組織の日本連合医師会を結成、その後日本医師会になったそうです。医師会はお上によるトップダウンではなく、医療現場からボトムアップでできた組織なんですね。─北里柴三郎さんは、来年から発行される新しい千円札の肖像に選ばれた人物ですよね。─記念講演はどなたがどのようなお話をしましたか。長谷部 2代前の日本医師会会長、横倉義武先生に「健康な社会に向けて」をテーマにお話いただきました。「医師会とは」「人生100年時代に向けて」「かかりつけ医機能のさらなる定着」「コロナとワンヘルス」の4つの話題を軸とした内容でした。─日本医師会とは、どのような団体なのでしょうか。長谷部 横倉先生のお話をまとめますと、日本医師会は医師自らが国民に対して医師と医療の質の保証に責任を負う専門機能団体で、平成29年時点で会員数が約20万人とのことです。日本医師会は全国組織で、それを支える都市区等医師会が891、都道府県医師会が47あり、日本医学会と車の両輪となって医学と医療を牽引しているとお話されていました。また、その歴史は古く、大正5年、初代会長の北里柴三郎先生らによって設第20回を迎えた川西市民医療フォーラム。昨年11月、川西市みつなかホールで記念公演と記念ミニコンサートの特別なプログラムで開催された73
元のページ ../index.html#73