『1年早いなあ』。このタイミングで公的な機関から認めていただいたことで、『よし!これからも頑張ろう。そして応援の輪を広げよう』と気持ちを新たにしています」選手たちは自分の仕事を続けながら、また学生としての本分を果たしながらラグビーに打ち込んでいる。「日本代表候補に挙がった選手もいて、チーム全員を前向きな気持ちにしてくれています。また4月から4人の新人選手が入団しました。流経大柏高校女子ラグビー部キャプテンが神戸親和大学に入学して神戸ファストジャイロに来てくれました。新人選手3人のうち2人は早駒運輸に入社しました。1人は追手門大学で副キャプテンを務め、関東の1部リーグチームから入団の誘いがあったにもかかわらず『地元でラグビーを続けたい』という強い思いで2部リーグといえる神戸ファストジャイロを選んでくれました。また記虎敏和スーパーバイザーをはじめ、乾あゆみヘッドコーチ、佐藤義人専属トレーナーほか素晴らしいスタッフにも恵まれています」と渡辺さん。選手、スタッフへの感謝の気持ちも決して忘れることはない。地域の人たちに愛され親しまれる〝強いチーム〟づくりを今後について渡辺さんは、「熱量を高めて地域ぐるみで応援する雰囲気を関西全体に広め、『チケットを買って女子ラグビーの試合を観戦しよう』と言ってもらえる魅力あるスポーツに育てたい」と話す。そのために必要なことのひとつが「愛され親しまれるチームづくり」。「神戸ファストジャイロカップ」を開催して他の地域の人たちと交流し、兵庫県教育委員会の「体力アップサポーター派遣事業」では多可町立杉原谷小学校へ出かけ、健康文化向上や地域振興に積極的に取り組んでいる。そして最も重要なことは「強いチームづくり」。新入団の選手が有望な後輩たちにも声をかけている。渡辺さんが「まだマイナーなチームのために何故そこまでやってくれるのか?」と聞いてみたところ、「関西に住んで日本代表を目指したい。そのためにも私たちがこのチームを強くします!」と答えてくれたという。「想いを代弁してくれているようで感動しました」早駒運輸が目指すのはスポーツや文化を通じた神戸の活性化と、帰って来てホッとできる〝マザーポート〟。「女子ラグビーでもマザーポート(母港)を目指します!熱意だけが空回りしても限界がきます。応援よろしくお願いいたします」問合せ先早駒運輸(株) 078-321-0151(一社)神戸ファストジャイロ事務局 078-321-090171
元のページ ../index.html#71