会員と高校生のスピーチコンテストの同日開催は初めての試み。午後からの会場では各自が自由に選んだテーマに沿って、徹底したコロナ対策を余儀なくされた昨年までとは違いマスクを外して生き生きとした表情でスピーチをした。緊張を感じさせない高校生たち。会場を笑いで沸かせる場面もあり、終始和やかな雰囲気でコンテストは進んだ。審査の結果、日本語の部優勝は荒川夏かえで楓さん(神戸市立葺合高等学校1年)の「幸せになるために」。「人の役に立つことをやれば自分も幸せを感じる」と何故思えるようになったのかを自身の経験を基にして話した。準優勝はコロナ禍に過ごしたおうち時間で手話に興味を持ったという岡田和わこ心さん(賢明女子学院高等学校1年)の「音のない世界について考える」。もっと知識を深め、音のない世界で生きている人たちに寄り添えるようになりたいと話した。英語の部優勝の水谷美みのり乃莉さん(神戸国際高等学校2年)は「他者の価値観を理解することで、私の視野を広げることができる」をテーマに、多くの言語とその背景にある文化や価値観を学ぶことの大切さについて、準優勝の主催したITC-Jカウンスル№3の山崎直美会長菅野柚ゆずき希さん(賢明女子学院高等学校1年)は「リーダーとして学んだこと」をテーマに、学内イベントリーダーの経験で学んだ「周りに合わせる柔軟さ」の大切さについてそれぞれが話した。4人の入賞者にはカウンスル№3山崎直美会長から表彰状とトロフィー、記念品が手渡され、僅差で惜しくも入賞を逃したスピーカーたちもそろって笑顔で拍手を送った。審査員の講評でスピーチに必要なことや気を付けることなどがアドバイスされ、若い人たちの将来へのエールでコンテストは締めくくられた。※学年はコンテスト開催当時佐野千賀子ITC-J第41期会長(同)鈴木兼四さん(同) トーストマスターズ西海恵都子さん(審査員) 神戸新聞社 取締役67
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