給する血管を冠動脈と呼びます。その冠動脈に動脈硬化が進行し狭くなり血流障害をきたす病気が狭心症で代表的な心疾患のひとつです。痛みを感じながら放置していると心臓の筋肉が壊死する心筋梗塞へと進行し、ポンプ機能が著しく低下します。心筋梗塞を起こしていない他の部分で血液供給を補おうと頑張っても、次第に体中のさまざまな臓器へ必要な血液を供給できず、最悪の場合は死に至ることもあります。カテーテル治療がまず行われますが、時に血管をつなぐ冠動脈バイパス術が必要になります。急性心筋梗塞、大動脈解離、肺の血管が詰まる急性肺塞栓症は突然死の危険性が高い頻度が高く危険な病気です。―心臓血管外科には他にも大きな役割があるのですか。最近治療頻度が上昇している弁膜症治療があります。心臓には4つの逆流防止弁がありますが、年齢を重ねるにつれて硬くなり傷んだりすると、心臓の出口をふさいだりします。弁置換術は硬くなった弁を人工弁と取り77
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