KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年4月号
75/124

左から、兵庫県医師会会長の八田昌樹先生、第1部で講演された高岡裕先生、地元選出の衆議院議員の中野洋昌さん、尼崎中央病院理事長の吉田純一先生シンポジウムは、内藤彰彦先生と中川純一先生の司会で進行にも触れつつ、マイナカードの取得は義務でなく任意であるが保険証の取得は事実上義務化されているので、マイナカードと保険証の一体化を拙速に進めるのではなく、患者、医療機関、保険者の3者のことを考えながら進めていかないといけないのではないかとまとめられました。マイナ保険証は患者とかかりつけ医を繋ぐ大切な鍵です。医療の安全を第一に考えながら、みなさまの健康のために役立てていけたらいいですね。利用率の向上が望まれ、活用することでより健康が守れるようになれば良いというコメントがあり、それを受けて中野さんは、多くの人が利用すればデジタル化により業務が効率化でき、その分で困っている人への対応を手厚くすることができるので、積極的に利用する人だけが得する訳じゃないとお話されました。高岡先生は、新しい制度は不安を感じさせるが、超高齢化社会の中でメリハリをつけてサービスを提供していく必要があり、弱者が見捨てられることはないので心配は不要で、より良い社会をつくっていくツールとしてマイナカードやマイナ保険証が広まってほしいと述べられました。─マイナ保険証の定着にはどのような課題がありますか。内藤 シンポジウムの最後に八田先生は、災害時や停電時の対応の検討の必要性75

元のページ  ../index.html#75

このブックを見る