3番目の講演では、コロナ以外にも存在する怖い感染症について話されたける際の注意点や副反応の症状とそれに対する備え、予防接種後健康被害救済制度など、予防接種に関する総合的な内容でした。接種の際の問診票はいろいろと記入欄があり煩雑だと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、医師に健康状態を伝えるための大切な資料ですので、副反応を避けるためにも正しく記入してほしいとのことでした。─続いて、コロナ以外にも怖い感染症があるというお話だったそうですが。ときにヒダが下を向くようにして、鼻とあごが隠れるように着けましょうということでした。─2番目の講演はどんな内容でしたか。和田 伊丹市立保健センターで予防接種を担当する尾嶋直子さんに、予防接種を受ける際の注意点などを「安全に予防接種を受けるために知っておきたいこと」という演題でお話いただきました。肺炎球菌ワクチンや子宮頸がんワクチンなどを例に挙げ、接種を受和田 市立伊丹病院感染対策室主任部長の木下善詞先生に、「新型コロナの陰で見逃される“要注意”な感染症」というテーマでお話いただきました。このようなご時世ですので、発熱=コロナと思いがちですよね。また、いわゆる「かぜ」症状も軽く考えてしまうことがよくあるでしょう。でも、コロナ以外にも発熱する病気は、インフルエンザを含めてほかにもたくさんありますし、患者さんが「かぜ」と表現する体調の変化と医師が考える風邪の定義、つまり自然寛解するウイルス性の上気道感染症の症状は必ずしも一致する訳ではないとのことです。つまり、患者さんが「かぜ」だと思う症状が、実は重大な疾患のサインである可能性もあるので、安易に自己診断しないようにしましょうとお話されました。また、怖い感染症の1つに結核がありますが、決して過去の病気ではなく、94
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