とともに、このような「仕組みづくり」と「先端の努力」が差別化に結びつくことだろう。そして、社会課題にコミットすることが企業価値を左右する昨今、日本のいびつな食料自給や地元の田畑の荒廃にも目を向けて、バームクーヘンという一歩進んだ米の地産地消でその現状に一石を投じている。上々の焼き上がりに「僕はもともとバームクーヘンが大好きで、ずっと自社でやってみたかったんですよ」と平尾博之社長は相好を崩すが、細めた眼はしっかりと業界の未来と地域への貢献を見つめている。さて、気になるお味は…?ラインナップはソフトバーム、よもぎソフトバーム、ハードバームの3種類で、それぞれホールサイズとミニサイズがあるが、いずれも美味しく、「玄米は食べにくい」というイメージを覆す。ソフトバームは米粉ならではのしっとり感がありながら、口の中でふわり溶けゆく感覚がお米だからしっとりもっちりなめらかな玄米ソフトバームは、シンプルに玄米ならではの旨味と風味を愉しめるよもぎ玄米ソフトバームは、よもぎの香りを引き立てるべくクリームチーズとメレンゲでふわふわに食べ応えのある玄米ハードバーム。キャラメルの香りの秘密は水あめとオリゴ糖90
元のページ ../index.html#90