KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年3月号
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昨年12月、木の住まいを得意とする平尾工務店が、木のお菓子の製造をスタートした。サイロのような円筒形のフォルムがアクセントの新しい工房は、甘い香りに包まれている。ここで焼かれているのがドイツ語で言うところの木のお菓子、そう、バームクーヘンだ。世代を越えて愛される洋菓子の定番中の定番だが、ここのは材料が違う。一般的に主原料として欠かせない小麦粉を一切使用せず、玄米の米粉を使っている。グルテンフリーなので小麦アレルギーでも安心だ。白米でなく玄米なのは栄養価が高いこともあるが、試作の結果玄米の方が美味だったからだという。米粉は自家製粉の〝生〟玄米粉。原料のお米は隣町、小野市産。品種は温暖な西日本の気候に適し、東のコシヒカリに対して西の横綱とされるヒノヒカリで、甘味が強く製特殊な玄米粉を自家製粉加東市にある平尾工務店本社の敷地内に誕生した工房焼き上がったばかりのバームクーヘン。こちらはハードタイプ。バームクーヘンを作るのは平尾工務店のスタッフたち87

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