─キティちゃんやゴジラなどとコラボもしていますね。寺本 少し低迷した頃にコラボたこ飯を出したら、それがカンフル剤になって「ひっぱりだこ飯」全体が伸びました。兵庫県警とのコラボもよく売れましたね。─たこつぼを思わせる陶器の容器がいいですよね。寺本 昔は汽車土瓶にお茶を入れて売っていたので、陶器にはなじみがありました。でも、容器の型づくりは苦労しましたね。浮き文字が難しかったんですよ。発信力で地域に貢献─いろいろなユニークな弁当がありますが、開発にあたって大切にしていることは何ですか。寺本 旅客を楽しませることにはこだわりを持っています。何が売れるかは出してみないとわからないですね。─120周年記念の「めでっ鯛飯」も売れているとか。寺本 弊社のアニバーサリーなのでそんなに興味を惹かないだろうと思っていたのですが予想以上に売れて、用意が足りず1月末で販売休止となりご迷惑をおかけしました。120周年記念商品はほかにも企画中です。「ひっぱりだこ飯」発売25周年でもありますので、その記念商品も考えています。─これからの淡路屋のビジョンをお聞かせください。寺本 コロナ前、業績は堅調でしたが、コロナの影響で酷いときは売上げが99%減、1日1万食売っていたのが300食にまで落ち込んでしまいました。交通機関、球場やコンベンションへ供給していたのですが、移動するな、集まるなということになって商品の出番がなくなってしまったんですよ。ですからリスクを分散しないといけないなと思います。一方で、我々はメディアに採り上げられやすいですし、商品を買う人の半数以上が阪神間以外の人ですし、商品が力を持っています。その発信力を生かして東京など外に出て、駅弁を通して神戸や兵庫の“食”を発信することで、地域へ貢献していきたいですね。株式会社 淡路屋 神戸市東灘区魚崎南町3-6-18TEL. 078 - 431 - 1682https://www.awajiya.co.jp/37
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