「この舞台で私には一体何が求められているのか? 舞台を完成させるために必要な役割は? 稽古ではそればかり考えています」。吉本新喜劇の〝ニューリーダー〟に抜擢された実力派、佐藤太一郎さんは演技論について真摯に語る。お笑いの舞台では、刑事や悪役など強面のキャラクターが印象的だが、「わろてんか」「まんぷく」「おちょやん」などNHK連続テレビ小説の常連で映画などでも幅広く活躍。自ら脚本を手掛ける舞台にも力を入れる。〝助っ人〟として舞台へ呼ばれることも少なくない。3月4~5日、兵庫県尼崎市のあましんアルカイックホール・オクトで上演される舞台「尼崎ストロベリー」に出演するために、2月中旬の夜、大阪市の稽古場で汗を流していた。「吉本新喜劇の舞台は平日は2公演、土日は3~4公演の日もあり、週に20ステージ立つことも。実は今日も午後の公演を終わってコメディーも シリアスもこなす オールラウンダーに舞台一筋30年…吉本新喜劇 役者 佐藤 太一郎30
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