KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年3月号
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パントマイムとの出会いはいつ?子どもの頃、テレビで沢田研二さんがパントマイムで“壁”をやっているのを見たのが始まり。「面白いな」と思って次の日には学校で真似していました。海外ではデヴィッド・ボウイがパフォーマンスにパントマイムを取り入れていて、それからマイケル・ジャクソンのムーンウォークやブレイク・ダンスなんかが流行り始めて、それがカッコよくてね。映画を何回も見て、見よう見まねで動きを練習。とにかく上手くなりたくて。「本気で勉強しよう」と思ったのは高校の文化祭。すごくウケて、これ職業にできたら幸せだなと思いました。子どもの「カッコイイな」という憧れからここまできた感じですね(笑)。2019年に『が~まるちょば』の赤モヒカンをやめどちらへ?ヨーロッパです。若い頃にやりたかった勉強をしよう!と思って、脱退した4日後にはドイツで生活していました。「即興演劇」を生んだキース・ジョンストン先生には世界中の表現者が学んでいて、僕もものすごく影響を受けました。先生の授業を受けることが渡欧した理由のひとつです。もうひとつは「クラウニング」。“クラウン”の勉強です。クラウンの難しいところは、素直になること。身体的なテクニックだけでなく精神論も重要です。伝える芸術ですから、要は“心”です。経験を積んだからこそ理解できたこともあって、学ぶっていいことだと思いました。まだまだ昇華できてはいないけどね。あと、勉強だけでなく、街を歩いたり、わりとのんびり過ごしていたことも正直に言っておきます(笑)。Physical Comedy28

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