「小学校時代、読み終えた小説のスピンオフを書いていました」。そう語るのは神戸を拠点に放送作家、脚本家として活躍する蔭岡翔さん。人を驚かせたい、感動を与えたいという気持ちは早い段階からあったと振り返る。徳島県三好市出身、自然に囲まれた環境で育ち「漫画は読むな。小説ならなんぼでも買ってやる」と言う父親のもと読書に没頭した。お気に入りは司馬遼太郎、『新選組血風録』や『燃えよ剣』などの歴史小説と出会い自然と作家の道を志すようになった。「神戸へ行けば凝っていたギターが学べると思いました」。高校卒業後、三宮で浪人生活をおくり関西学院大学文学部に進学。当時、予備校の寮があった東灘区が気に入り西宮へ移らず通学した。「結婚した現在も岡本に住んでいます。自然に囲まれた環境でリフレッシュできます」。大学卒業後は広告代理店に就職するも3年で離職。作家養成スクール『心斎橋大学』を経てNHK・ラジオドラマ『青春アドベンチャー』『FMシアター』の脚本を担当した。昨年、日本放送作家協会・関西支部の監事に就任。現在、経済からバラエティーまで幅広く番組の企画・構成を手掛けている。「神戸の人は大らかで懐が深い。開国の地で多様性を重んじていますし(大阪と比べて…)個人に踏み込みすぎないところも好きです(笑)」。これからも第二の故郷で個性豊かなコンテンツを創作していく。第111回青春を謳歌した街で創作活動を続ける放送作家・脚本家 蔭岡翔さん神戸のカクシボタンkakushi button写真/文 岡 力お気に入りスポットは『岡本梅林公園』オフィスで執筆する蔭岡翔さん■岡力(おか りき)コラムニスト・放送作家ふるさとが神戸市垂水区。関西の大衆文化をテーマとした執筆・テレビ、ラジオ番組を企画。連載「のぞき見雑記帳」(大阪日日新聞)「球友再会」(月刊神戸っ子)友人が営む鍼灸整体院『harisalon ReSET』でリフレッシュ101
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