KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年2月号
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2019年7月、神大病院に「救命救急センター」が開設されました。救急救命科の先生方が日々、緊急搬送されてくる重症患者さんをどのように受け入れ対処しているのでしょうか?集中治療専門医の宮﨑勇輔先生にお話を伺いました。―救命救急センターができて、それまでの救急医療体制とどう変わったのでしょうか。神戸市内だけでなく兵庫県内全域から救急患者さんの受け入れが可能になりました。また、それまでは「救急部門」というような位置づけで、救急科だけで対応していましたが、センター立ち上げによって総合内科の先生方にも入っていただき救急科と2本柱でマンパワーの面で協力し、より幅広い専門領域での対応ができるようになりました。―設備や環境で変わったことはあるのですか。救命救急センター開設の1年後に、人工呼吸器のような生命を維持する装置が必要な重症患者さん用の救急専用病床「ECU」4床が1階に併設されたのは集中治療専門医としてとてもありがたかったです。従来は3階のICUを使っていましたので患者さんに緊急事態が発生した場合、駆け付けるのに数分かかってしまい、命にも関わっていました。今は数秒で行って対処できます。患者さんにとっても良かったと思っています。―総合内科の先生方とは?専従の先生をはじめ、循環器内科や腎臓内科など他の内科系の専門の先生に定期的に入れ替わって入っていただいています。「お腹が痛い」「胸が痛い」など内科的症状を訴えて来られる軽傷から中等症の患者さんを主に担当して大きなマンパワーになっていただいています。―外科系の先生はメンバーに入っておられないのですか。救急科に入っていただいています。常時、整形外科の中の外傷グループの先生に入っていただき、皮膚科や形成外科、歯科口腔外科など外科系の先生方に神大病院の魅力はココだ!Vol.17神戸大学医学部附属病院救命救急科宮﨑 勇輔先生に聞きました。78

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