KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年2月号
77/124

シンポジウムは「終のすみかを考える:コロナ感染を経験して感じたこと」をテーマに、田中陽一郎先生が座長となって進行ざまな選択肢から選べる時代になっています。自由度が高いことは良いことですが、逆に最適を判断することは重荷にもなりかねません。まずは元気なうちから「人生会議」などで、家族やかかりつけ医などと話し合いながら自分らしい生き方を見つめ、それにふさわしい終のすみかを選ぶことではないでしょうか。その選択に応えるためにも、医療と介護の連携をより強めて、希望に添った環境を選ぶことができる明石市でありたいですね。─明石市民フォーラムは今年も開催しますか。田中 はい。前述のようにフォーラムは医師会、行政、市民の大切なコミュニケーションの場でもありますので、今後も継続していきます。テーマや日程は未定ですが、決定次第明石市医師会ホームページ等でお知らせします。ぜひご来場ください。ホーム、介護老人保健施設、有料老人ホーム、サービス付き高齢者住宅といった施設それぞれの特徴をわかりやすく解説され、「人生会議」で困ったことがあったらとりあえず地域総合支援センターに駆け込みましょうとのことでした。─終のすみかを選ぶにあたり、大切な事は何でしょう。田中 看取りを迎える場所は現在、病院が8割、在宅が1割で介護施設が増加傾向にあり、終のすみかをさま阪本先生は明石市立市民病院が現在も面会禁止である理由に、一時期の面会緩和によって院内で経路不明のコロナ感染が発生したことを挙げられました。また、在宅介護における感染対策は、マスクを含めた頭部の防御が重要というアドバイスもありました。鈴木先生は在宅医療の立場から、施設の選定には相性が大切なので、より自分に合った施設を選ぶべきとお話されました。赤松所長は医療と終のすみかとの橋渡しを担う立場から、特別養護老人77

元のページ  ../index.html#77

このブックを見る