KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年2月号
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商品名:現外|GENGAI製造者:沢の鶴(兵庫)内容量:500ml価格:242,000円(税込・送料別)販売開始⽇時:2023年1⽉24⽇(⽕)からhttps://jp.sake100.com/products/gengai大震災にも負けず大切に育んだ熟成酒28年熟成ヴィンテージ日本酒「現外」発売開始!阪神・淡路大震災から28年。未曾有の災害の中で灘五郷の酒蔵も甚大な被害を受けた。沢の鶴では、被害から免れた醸造タンクの中で奇跡的に残った“酒母”。酒母とは、「蒸米」「麹」「酵母」などを加えて醪となる前のアルコールを培養する液体。沢の鶴では震災の被害もあり、やむなく醪の工程を経ずに酒母の状態で搾り日本酒をつくった。しかし、当時は酸味が強く商品として出荷されることはなかった。沢の鶴では熟成による味の変化に一縷の望みを託し、熟成庫で大切に保存を行ってきた。そして熟成すること20数年、造り手の想像をはるかに上回る、これまでにない香りと味わいの熟成酒へと変化した。そこで、ラグジュアリー日本酒ブランド「SAKE HUNDRED」を手掛ける株式会社Clearが、「現げん外がい」の銘柄で2019年から販売を行うことに。この度、28年熟成ヴィンテージ日本酒「現外」が1月24日から販売開始。「沢の鶴さんが震災当時のお酒を破棄することなくお酒を育て続けた企業文化に感動を覚えます。日本酒も洋酒のように熟成させることで付加価値を上げ、日本酒業界の新しい可能性を創造したい」と生駒社長。酒母から搾ったお酒を熟成させるということは考えられなかった。その既成概念を覆すのが現外。価格は1本22万円(税別)。日本酒の新たな価値を生み出す1本として期待されている。63

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