今でもほとんどの住宅は木造ですが、多くの部屋は壁や天井で囲まれて、柱や梁などの構造材が見えないようになっています。また近年はプレカットと呼ばれる機械加工された部材が住宅にも多く用いられるようになりました。しかし、かつての住宅は全て手作りで、その骨組みを作ることこそが大工の最も重要な仕事でした。それを御覧頂けるのが本稿で紹介する小屋組み模型です。これは一般的な瓦かわらぶ葺きの建物の屋根の骨組みを現寸大で再現したものです。住宅はなによりも丈夫でなければなりません。地震や台風などの脅威に耐えるだけの構造的な強さが求められます。そのために、大工は部材の接合部分を精緻に、かつ木材の強度を損ねないように組み立てることを心がけました。組み方にも様々な種類があり、場所に応じてそれらを使い叡智の彼方へ第五回木を組む秘訣和小屋実物大構造模型常設展「木を組む」コーナー上:四方鎌(しほうかま)ハンズオン模型左上:金輪継(かなわつぎ)ハンズオン模型左下:金輪継ハンズオン模型を外したところ竹中大工道具館12
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