KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年1月号
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兵庫県は都市部と山間部など広域で多様な地域性をもつ。そのため新型コロナウイルス感染症対策を踏まえ、地域医療構想の第8次保険医療計画には新興感染症対策を加えた全国の模範を目指す─会長就任からの半年を振り返っていかがですか。八田 会長としての公務のほか、9月にありました今期の近畿医師会連合の定時委員総会は兵庫県が主務地でしたのでその準備、そして日本医師会の理事も兼ねていますので東京出張もありました。また、ご存知のように7月に新型コロナウイルス感染症の第7波への対応にも追われ、齋藤知事を含め兵庫県行政と対策本部会議を開いて、発熱検査外来や宿泊療養施設、重症者の入院といった医療提供体制を充実させるために対策を行いました。まだまだ県民のみなさまのために十分とは思っていませんけれど。─会長としての抱負をお聞かせください。八田 兵庫県は北は日本海、南は瀬戸内海に面し、都市部から山間部、島嶼までさまざまな地域が内在しており、「日本の縮図」といわれています。このような多様な地域性ゆえ、兵庫県医師会と県行政が連携して県民のために展開する医療提供体制は、日本全国の模範にならなければいけないという思いで、職務にあたりたいと思います。 ─新型コロナウイルス感染症が収まっていない大変な時期の就任になりましたが。八田 兵庫県医師会の会長になる前は尼崎市医師会の会長を拝命していました。尼崎は大阪に隣接していたこともあり、第1波から第7波の間、1つの波を除いて患者数が最も多かったのですよ。そこで市や保健所としっかりと連携し、市民のためにコロナ対策をやってきましたの97

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