KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年1月号
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内2カ所目となる水素ステーションも整備する予定です。また、港湾施設では重油などの化石燃料が大量に使われることから、水素をはじめとする次世代エネルギーを活用した、カーボンニュートラルポートの形成を目指します。水素燃料電池へ転換可能な新型のクレーンの導入や、停泊中の船舶に対し、陸側から電力を供給する陸電設備の整備を進めています。神戸の水素エネルギー利活用への取り組みは世界から注目されています。今後も世界の動きと連動して産官学協働で進めていきます。―最後に今年の抱負をひと言お願いします。神戸のまちでは全く新しい姿に向けて衣替えをする動きが始まっています。2023年はさらに加速します。市民の皆さんも変わっていくまちの姿に注目してください。―楽しみです!本年もよろしくお願いいたします。市を実現します。―カーボンニュートラルへの取り組みは進んでいますか。地球全体の気候変動をどう食い止めるのか?あらゆる国、地域、企業、団体が取り組まなくてはならない喫緊の課題です。カーボンニュートラルの推進は極めて重要で、その中でも水素エネルギーの利活用は時間がかかることを覚悟して腰を据え、なおかつスピーディーに進めなくてはいけません。神戸では川崎重工業さんや岩谷産業さんなどの民間企業からなる、「CO2フリー水素サプライチェーン推進機構(HySTRA)」が設立されています。昨年2月、液化水素をオーストラリアから専用船で運び、神戸空港の荷役施設で貯蔵タンクへと充てんする実験が無事に完了しています。また、ポートアイランドでは、市街地で水素のみを燃料とする、ガスタービン発電を行い、電力と熱を近隣施設へ供給することに、世界で初めて成功しています。本年春ごろには、市水素スマートシティ神戸構想は世界から注目を受ける69

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