で」芸術における高尚さを笑いましょうというキュレイターの意志だと思っていただきたい。それが第1章で、第2章は「挑戦する笑い」と題して、僕の作品の毒を含んだユーモアを検証したそうだ。例えば、僕のアンリ・ルソーのパロディ化した作品によって、元のルソーの作品から悪し変ですよね。まぁ、デペイズマンとはそんなもんだと考えてもらえればいいと思う。「仕組まれた謎」は現実と虚構を織り交ぜた「壮大な物語」を会場内に流出したというわけで、僕は、大衆芸能と純粋芸術の間を行き来しながら「鑑賞者と共犯関係を結んとによって、そこに新たな美を発見するという美学の一種」である。かえって、僕の説明が難しくしてしまったかもしれないが、思わぬもの同士が思わぬ場所でぶつかって起こる「美」ぐらいに考えてください。竹に雀では当たり前だけれど、竹にコカ・コーラをつぎ木すれば、おかしい人食いザメと金髪美女―笑う横尾忠則展 2019.5.25 sat. - 2019.8.25 sun.19
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