KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年1月号
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は施工のみ請け負うことが多いのですが、かつては設計から施工まですべて請け負っていました。棟梁ともなれば道具を使うだけではなく、調査や設計、現場管理、建築儀式(上棟式等)など様々な仕事をこなす必要があったのです。図面の向かいには西岡棟梁が用いた道具3点を展示しています。その刃先を見ると、今でもピッと切れそうな緊張感が漲みなぎっています。大工の実力は道具を見ればわかると言いますが、まさにそのことが実感できます。このコーナーでは西岡棟梁が残した名言を過去に録音した棟梁自身の声で聞くこともできます。日本が誇る棟梁の技と知恵をぜひ体感していただければと思います。(主任学芸員・坂本忠規)神戸市中央区熊内町7-5-1Tel.078-242-0216休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)開館時間:9:30~16:30(入館は16:00まで)https://www.dougukan.jp/  西岡常一が用いた古代の道具ヤリガンナTAKENAKA CARPENTRY TOOLS MUSEUM竹中大工道具館17

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