去る11月27日、有馬温泉観光総合案内所の特設会場にて、本誌連載「有馬温泉史略」をベースとした創作講談「有馬温泉興隆伝」を披露する講談会がおこなわれた。これは有馬温泉観光協会による「有馬・クアワーケーション」のモニターツアーの一環ゆえに観衆は限られていたが、高座に上がった講釈師、四代目玉田玉秀斎先生は張り扇片手に熱演。金屏風を背に有馬のあゆみを語った。講談会は2部制で、午前は「開湯の神・中興の僧」と題し、初めて講談を聴く人に講談師・玉田玉秀斎先生が有馬温泉で本誌連載「有馬温泉史略」を基にした創作講談「有馬温泉興隆伝」を披露向けて講談とは何か?からスタート。有馬温泉発見の神話から舒明・孝徳両天皇の行幸、行基や藤原道長も登場し、荒廃した有馬を救った仁西上人までの歴史を蕩々と。午後は近世から近代について、「有馬温泉史略」の最新記事の内容まで交えながら「太閤の夢、庶民の愉楽」をテーマに。ことあるごとに秀吉の脳裏に浮かぶ「有馬がありま」というスローガンや、湯女のぶりっ子アイドルぶりなどコミカルさを交えつつも、知られざるエピソードを随所に盛り込んで、知的好奇心の扉の前まで観客を誘った。なお、1月下旬には一般客を対象とした同様の講談会を開催予定なのでぜひご来場を。有馬でご当地講談に耳を傾け、温泉だけでなく湯の街の歴史の世界にもどっぷり浸かろう。詳しくは有馬温泉観光協会まで。有馬温泉観光協会 078-904-0708(9時~17時30分)131
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