KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2023年1月号
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大きな目標にしました。私が提示する方向性に医師や看護師をはじめ全職員がワンチームで取り組んでくれたことに感謝しています。―コロナと通常医療のバランスを取るのは難しかったのでしょうね。周辺病院で重症患者さんやがん患者さんへの対応が低下するなか、患者さんにとって〝最後の砦〟になるべき大学病院が「対応できません」では許されません。地域の要請に応じてコロナに対応しつつ、本来の役目も十分に果たしてきたと思っています。―医療産業都市構想と密接に連携を取っていますね。ICCRC(国際がん医療・研究センター)はポートアイランドという立地もあり、医療産業都市構想との連携を重要視しています。がん治療はもちろん、医療機器開発にも貢献し、メディカロイド社がシスメックスと連携して開発した手術支援ロボット「hinotori」はその成果です。前立腺がんの手術に成功し、現在は本院にも量産一号機が導入されています。―メイド・イン・ジャパンは嬉しいですね。細かいところまで配慮され、診療を行う私たちにとって〝かゆいところに手が届く〟機器です。企業さんと直接やり取りをしながら、品質の高いものを目指していただいています。医療機器の開発には現場の医療産業都市構想と連携国際医療も徐々に再開声が大切ですからますます病院の果たす役割が重要になってきます。今後もコミュニケーションを密に取りながら改善・改良を進めていくことになると思います。ひいては神戸未来医療構想にも貢献するものと考えています。―先端機器を使いこなす人材も必要になってきますね。今年4月から、大学院医学研究科に医療機器開発に関わる新専攻「医療創生工学専攻」が開設されます。医学部学生のほかにも、最先端医療を目指す現役医師、医療機器開発の現場企業の方、さらに最新の保守点検技術も必要ですから臨床工学技師の学びの場になると思っています。―医療の国際化についてはいかがですか。神戸市さんと連携して国際医療の充実を目指し開設したIMCC(インターナショナル・メディカル・コミュニケーションセンター)オフィスをICCRC内に置き、海外からの患者さんを受け入れています。しばらくコロナ103

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