KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年12月号
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KOBECCO Cultuart兵庫県立美術館開館20周年記念李禹煥兵庫県立美術館国際的にも大きな注目を集めてきた「もの派」を代表する美術家、李禹煥(リ・ウファン、1936-)の待望の日本での大規模な回顧展。東洋と西洋のさまざまな思想や文学を貪欲に吸収した李は、1960年代から現代美術に関心を深め、60年代後半に入って本格的に制作を開始。自然や人工の素材を節制の姿勢で組み合わせ提示する「もの派」と呼ばれる動向を牽引した。また、すべては相互関係のもとにあるという李の思想と実践は、未曾有の危機を脱するための啓示に満ちた導きでもある。李禹煥が自ら展示構成を考案した本展は、1960年代の最初期の作品から最新作まで、その仕事と経過と性格を網羅的に浮き彫りにするものとなる。李禹煥、フランス、アルル、アリスカンにて、2021 年©Studio Lee Ufan / Photo by Claire Dorn《関係項》1968/2019 年石、鉄、ガラス石:高さ約 80cm、鉄板:1.6×240×200cmガラス板:1.5×240×200cm森美術館、東京Photo by Kei Miyajima■会期 12月13日(火)~2023年2月12日(日)■会場 兵庫県立美術館(神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1 HAT神戸内)■時間 10:00~18:00(入場は閉館30分前まで)■休館 月曜日(ただし1/9〈月・祝〉開館、1/10〈火〉休館)    年末年始(12/31~1/2)■料金 一般1,600円、大学生1,200円、70歳以上800円、    高校生以下無料■交通 阪神「岩屋駅(兵庫県立美術館前)」から南へ徒歩約8分■お問い合わせ TEL.078-262-1011■会期 12月10日(土)~2023年2月26日(日)■会場 兵庫陶芸美術館(兵庫県丹波篠山市今田町上立杭4)■時間 10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)■休館 月曜日(ただし1/2〈月・振休〉・1/9〈月・祝〉開館、1/4〈水〉・    1/10〈火〉休館)、年末年始(12/31・1/1)■料金 一般600円(300円)、大学生500円(250円)、    高校生以下無料    ※()内は17:00~の夜間料金■お問い合わせ TEL.079-597-3961珉平 三彩鳳凰草花文大皿19世紀(江戸時代後期~明治時代前期)田中寛コレクション丹波 壺 銘「布引」14世紀(室町時代前期)田中寛コレクション兵庫県指定重要有形文化財兵庫陶芸美術館のコレクションの基礎となったのは、全但バス株式会社社長の田中寛氏(1904~1981)が収集した、丹波焼をはじめとする兵庫県内で作られた古陶磁である。開館以降も県内産地の特徴を示す陶磁器や、国内外の現代陶芸などをコレクションの柱として収集を続け、陶芸文化の魅力を発信している。古来、やきものは、人々の暮らしやその土地の風土、芸術と関わりながら多様な発展を遂げてきた。本展では、当館の特色あるコレクションと併せて、収集や展示活動の軌跡、やきものならではの美術館展示についても紹介する。やきもの専門の美術館「兵庫陶芸美術館」の魅力を感じていただければ幸いである。兵庫陶芸美術館教えて!兵庫陶芸美術館収集と展示のQ&Aexhibition※所蔵はすべて兵庫陶芸美術館93

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