KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年12月号
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『老祥記』では、神戸の食文化を支えることを目的に子ども向け食育事業にも取り組んでいる。大丸神戸店と神戸学院大学と連携して始めた「もとまち こどもマルシェ」もその一つ。昨年は兵庫・神戸にゆかりのある具材「栗入り豚まん」を創作し、200個を完売。今年は「タコ(淡路島産)」「丹波の黒枝豆」の豚まん2種を売る戦略を小学生8名が考えた。ワークショップは全3回で、1回目は老祥記の歴史や元祖豚饅頭の人気の秘密、販売価格の設定などを、2回目は価値を伝えるPR、接客について学び、最終回は実際に大丸神戸店のこども店員として販売に挑戦。ユニークなのはよくある料理教室ではなく、マーケティング視点から社会の仕組みを学べること。ビジネス戦略を楽しみながら理解・体験し、未来を担う子どもたちにとって価値ある学びの機会となった。『もとまち こども大学』とは?“未来をつくるこどもたちの創造性を高めたい”と大丸神戸店と神戸学院大学が協働し2017年より開校。地域社会の発展や次世代支援を目的に、食育・経済・防災など様々なこども向けワークショップを実施。左から大丸神戸店営業推進部・太田陽子さん老祥記四代目・曹祐仁さん大丸神戸店営業推進部 有馬早紀さん神戸学院大学 経済学部 准教授・木暮衣里さん大丸神戸店と神戸学院大学が協働開校する「もとまち こども大学」。そのプログラムの一つ「もとまち こどもマルシェ」が10・11月に開催されました。様々な学びと商品を介して地域をつなぐことを目的としたワークショップで、2021年度から「老祥記」の特別協力を得て、実施されています。商品の価値って?どう伝え?どう売るか?大丸神戸店×神戸学院大学×老祥記もとまち こどもマルシェ ~マーケティングで学ぶお店の『価値』の伝え方~74

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