KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年12月号
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厨房で料理人たちが手際良く料理を仕上げていく。オーナーの施蓮宗さんは、「点心、炒め物、焼き物、3部門のコックがそろっているのが香港式レストラン。得手不得手をバランス良く組み合わせるのが私の役割です」と話す。海鮮料理の「本店」、焼き物を作る「施記」、さらに本格飲茶も楽しめるのが「點心坊」。点心専門シェフが作る50種類以上の中から選びお客さんが注文書にチェックを入れる香港式だが、「例えば基本3個盛りでも5人なら5個盛りもできますよ。お客さんから要望があれば臨機応変」と施さん。細やかな心遣いも忘れない〝神戸施家菜式〟飲茶だ。もう一つの役割が食材探し。「ありきたりのものではつまらない」と日本中を走り回る。浜名湖で評判の日本料理店で実際に食べて「仕入れ先を教えてください!」と手に入れたのが旬を迎える「どうまん蟹」。函館屈指のウニ専門店で丼を食べて、マングローブ蟹を求めて奄美大島を訪ね、沖縄の魚市場に飛び込み…「他人任せにはしたくない」と自身の目と舌で確かめ、「これだ!」と決めたら地元の人と誠意をもって話す。込める思いはただ一つ。「この地にしかない美味しい食材を使って神戸で本格中華を作りたい」施家菜 點心坊神戸市中央区下山手通3-11-17TEL.078-381-8137【午餐】11:30~14:00(L.O)【晩餐】17:30~21:00(L.O)水曜定休香港点心ミニコース 3,880円~お昼の特選コース 6,600円~夜の特選フルコース 8,800円~オーナーの施蓮宗さん(右)と点心専門シェフの陳鴻偉さん「上海蟹ソースの香港式焼きビーフン」(3,080円)「香港式極上フカヒレのせスープ餃子」(5,500円)海鮮や豚肉など7種の具材入り餃子とフカヒレの上湯蒸しスープ7

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