KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年12月号
31/124

や旧居留地には歴史を重ねた魅力的な建築が点在し、文化の集積地にふさわしい都市景観を構成しています。1995年の震災で壊滅的な被害を受けながらも復興を成し、美しい街並を取り戻しました。神戸の街がこのように震災を乗り越え、その魅力を保ち続けているのは、なにより市民たちの都市に対する深い愛情によるものだと思います。子どもたちも、自分たちの住むまちに誇りをもって生きているように思います。震災の記憶を継承しつつ、次の時代へ羽ばたく子どもを そんな神戸の中心地、東遊園地の震災モニュメントの近くに子どものための図書館が出来たことは、大変象徴的なことだと思っています。震災の記憶を継承しつつ、次の時代に向け新しい世界に一歩踏み込むことのできる、感性豊かな子どもたちが羽ばたいていくような施設になればと考えます。31

元のページ  ../index.html#31

このブックを見る