4.0 6.0 8.0 10.0 12.0 14.0 16.0 18.02000200220042006200820102012201420162018(%)対GDP保健医療支出の推移Current expenditure on health, % of gross domesc productCanadaFranceGermanyItalyJapanUnited KingdomUnited StatesOECDAve.*"OECD Health Stascs 2019"から作成。日本は2010年までと2011年以降の分子の集計範囲が異なる。2018年は予測または見込み。OECD平均はほぼイタリアと重なっている。日本の2011年やイギリスの2013年のなどは推計方法の変更によるもの田中 日本の医療費が高騰して大変だという報道があります。しかし、事実は少し違い、著しい高齢化の割に医療費の国家負担は低く抑えられています。GDP比で諸外国と比較すると、近年は高齢化によりOECD諸国平均を上回っているものの、欧米諸国と比べても高い訳ではありません(図1)。─過去最高の医療費で国家予算が逼迫しているイメージですが、それは意外ですね。田中 そのように報道されていますから、そう思われるのでしょう。しかし、日本の医療費の国家負担は比較的低コストに抑えられてきた歴史があり、費用対効果では常に世界ランキングの上位できわめて優秀です。このことは、国の負担が低いにもかかわらず国民が十分な医療を受けていたことを示しています。出典:前田由美子「医療関連データの国際比較-OECD Health Statistics 2019-」日医総研リサーチエッセイNo.77図1)対GDP保健医療支出の推移93
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