KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年11月号
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兵庫県医師会の「みんなの医療社会学」 第一三七回ふれかえっていますが、その割に真実の情報はわずかです。─それは大きな問題ですよね。田中 民主主義は国民の判断で国が動きます。ですから、国民がしっかり考えるための材料が、あらかじめ提供されてなければいけませんよね。特に医療は非常に大切な課題です。ところが、報道はきわめてステレオタイプで、医療に多面的に精通した報道がとても少なく、本当に大切な事が伝わっていないのではないかという懸念を持っています。─いま、日本の医療はどのような状況なのでしょうか。ミュニケーションをとって「大切ですよ」と伝えておかなければならない、ということです。そうしないと、有事において市民が判断を誤ってしまうからです。いま、多くの情報であ─パブリックディプロマシーとは何ですか。 田中 簡単に説明しますと、「市民とのコミュニケーション」でしょうか。大切な事は、普段からコパブリックディプロマシーで 国民皆保険制度を守る兵庫県医師会医政研究委員会委員田中医院院長田中 陽一郎 先生92

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