常設展「歴史の旅へ」コーナー中央に立つこの模型は、法隆寺五重塔(飛鳥時代建立)を二十分の一縮尺で再現した建築模型です。宮大工・小川三夫棟梁らによって約二年半もの歳月をかけて製作されたもので、木組や内部構造、飾り金具など細部に至るまで再現されています。この模型は背面側から中の心柱を覗き見ることができます。ぜひとも実物にて内部の様子をご覧ください。ところで飛鳥時代の人々は一体どうやってこのような木造建築を作ったのでしょう?製材鋸がまだ日本にない時代、人々は大きな丸太をクサビやノミで割って製材し、チョウナではつって角材や板材を得ていました。打ち割った叡智の彼方へ第二回古代の造形力法隆寺五重塔二十分の一模型法隆寺五重塔1/20模型。細部の木組まで再現されている古代の道具。チョウナ、ノミ、ヤリガンナ竹中大工道具館16
元のページ ../index.html#16