KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年10月号
95/136

この度は、甲南大・高・中の各OBの皆様のご尽力、そして早駒運輸・渡辺真二社長からご縁を頂いて、〝あの〟アンドリュー・マコーミックと甲南の縁を結んでいただきとてもありがたく、ラグビーは人と人のつながりが広く深いスポーツだと改めて感じています。アンガスの指導のポイントは単純明解。例えば「今日はアタック」と決めたら、練習はそれだけ。私は反復練習が大事だと思って欲張ってしまうのですが、彼は生徒たちの集中力を持続させることを考えているのでしょうね。甲南高等学校中学校ラグビー部監督南屋 大さん輝かしい経歴を持ち、自分のラグビー観をきちんと持っておられるはずですが、やりたいことがある時でも独断で推し進めたりはしません。「どう思う?」と必ず私に聞き、意見が合わないときには話し合う時間を取ってくれます。お陰で役割分担が自然に出来上がっています。生徒たちは楽しくやっています。「コーチに対してフレンドリー過ぎないか?」と思うのですが、そういう年頃なのでしょうね。甲南ラグビー部には二世、三世の生徒もいます。保護者の方から「第二の青春をありがとうございます!」と言っていただき、嬉しいのと同時に伝統の重みを感じています。100周年に向け、「花園を目指す」というのはチームとしての大きな目標です。もう一つ個人の目標は「いかに周りの状況を良くするか」。伝統を未来へとつなぐために「後輩たちに何を残せるのか」を考えてほしいと思っています。今、上級生たちがこの思いを受け止めて最高の自分を出し切り、周りに活力を与えてくれています。心強い限りです。100年の伝統を未来へ2人3脚で甲南中高ラグビー部の新たな歴史をつくる95

元のページ  ../index.html#95

このブックを見る