KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年10月号
94/136

―甲南学園創立者の平生釟三郎先生がジェントルマン育成に選んだのがラグビーです。私の地元カンタベリーでは「いいキャラクターの人間はいい選手になる」と言われています。何故かというと、自分のことより先にチームのことを考えなくてはいけないからです。チームの中で自分の役割を考え、行動しなければ、勝つことは出来ません。それを理解しているのが「ジェントルマン」だと思います。―中高生のラガーマンにとって大切なことは?若い選手はまず「楽しく」が大事。勝つ経験、負ける経験どちらも同じ態度で受け止められること。人生と同じです。とは言っても、ラグビーをやるからには勝ちたい気持ちは大切です。勝つ楽しさは他の楽しさとは全然違いますから。勝つためのハングリーな気持ちをどう持たせるか?私たちの今のテーマです。―これから甲南のラグビーチームに入りたいという生徒たちに一言お願いします。ぜひ来てください(笑)。監督も選手もみんな友達。そんな深い関係が大人になってもずっと続くのがラグビーの良さです。―練習中、どんな声をかけているのですか。言葉で1回、2回言っても理解はできません。練習中、体を動かしているときに同じことを繰り返し声をかけるようにしています。94

元のページ  ../index.html#94

このブックを見る