休みにはならない分、1日に2〜3時間は山や海に行ったり、自転車を漕いだりとリフレッシュタイムを作っています。携帯やPCを見ないとか、忘れるだけの時間を持つのが大事ですね。何もせずぼーっとする─「Niksen(ニクセン)」―「NL/ROKKO」のルートも3時間が目安です。「NL/ROKKO」の10月に紹介するのが、オランダで「Niksen(ニクセン)」という言葉です。何もせずにぼーっとするという意味で、忙しくするのもいいけれど、どのようにして日々の生活で「Niksen」の時間を作っていくのか。それが楽しく働く一つのコツではないかと思っています。コミュニケーションの取り方にも関わる話で、今はLINEやチャットなど既読がわかるリアルタイムのコミュニケーションを求めすぎていますが、e-mailという非同期コミュニケーションのようにすぐに返事を求めなくてもいいのではないかというのが、一つの僕の提案ですね。もう一つ、オランダのやり方はプロジェクトを大枠でしっかり詰めていくので、その後の揺り戻しがなく、仕事がしっかりと進むのですが、日本はどうしても最初からミドルマネジメントが出てこないので、担当者レベルと話をしていてもひっくり返されることが散見される。そのような物事の進め方を変えることもテーマとして取り上げています。―オランダでは「ルールより信頼」という方針で伸びている企業があると伺いました。我々も小さな会社ですから、信頼することの怖さも承知していますが、信頼する方がみんな幸せに働けると思うのです。これはピラミッド組織ではなく、もっとフラットな組織に改編し、権限を現場に渡してミドルマネジメントをできるだけ減らすという組織づくり(ホラクシー型組織)に繋がります。山を歩きながら─考える体験とZINE―「NL/ROKKO」は新しい視座を与えてくれる場と言えますね。勉強する機会を街の中で作ることもできますが、みなさんに山を歩いてもらいながら考えてもらった方がいいのではないか。またロクさんのように、少し頭の中にインプットした状態で歩くということを体験してもらう機会になればとトレッキングイベントとして立ち上げました。9月から12月の4ヶ月間ですから、秋から冬まで季節の移ろいを見てもらえればと毎月山歩きを楽しんでもらえるルートを作成し、地図を配布しています。―読書スポットに設置されているZINEも、六甲で撮った自然や花、木の写真がふんだんに盛り込まれ、ほどよい時間で読み、考えられる工夫がされています。9月は『ドーナツ経済』(ケイ33
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