KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年10月号
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ンで全国をまわるツアーのタイトルは「よみがえれ 昔せきじつ日の情熱 AKIRA FUSE LIVE TOUR 2002〜2023」。「実は最初に考えていたタイトルは〝昔日の情熱〟だけだったんです。〝よみがえれ〟は、自分の心の中だけの声でいいかな…。そう思っていました。でも、どうしても、心の中に閉じ込めておくことができなくなって。結局、〝よみがえれ〟もタイトルの中に入れることにしました」と打ち明けた。新作の小説や映画に新譜…。これら創作物が、漫然とこの世に生まれることはない。いずれも創作者たちが大切に温め蓄えてきたアイデアや知識を駆使し、紡ぎ出された想像力の結晶だ。「新たな物語が始まる瞬間を見てみたい」。そんな好奇心の赴くままに創作秘話を聞きにゆこう。第23回は、シンガー・ソングライターの布ふせ施明あきらさん。ミュージックシーンを駆け抜け57年…歌声の〝刀〟の切っ先はいまだ鋭くTHESTORYBEGINS-vol.23シンガー・ソングライター布施 明さん⊘ 物語が始まる ⊘か。聴く者の心を震わせる、その歌の力の源泉を知りたかった。「では、歌手にとっての〝刀〟とは何か?」。そう問い返すと、少し考えた後、、自信を込め力強くこう言い切った。「それは歌への思いを込めた強い〝気持ち〟。それしかないと思います…」新たな全国ツアーがスタートした。10月1日、埼玉県を皮切りに、11月4日の京都、来年2月5日の大阪、そして4月1日の東京まで。ロングラ〝よみがえれ〟に込めた熱意「半世紀以上、歌い続けることができた理由?さびついた〝刀〟では、聴く人の心の中へは絶対、歌を届けることはできません。心の奥底にまで鋭い刀の切っ先を突きつけないと歌は届かない。だから、そのためにずっと刀を磨き続けてきたつもりですよ」1965年のプロデビューから今年で57年。今も第一線のステージに立ち続けている。それを支えてきたエネルギーは、どこから生み出されるの18

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