KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年10月号
117/136

阪神電車西宮駅えびす口北側徒歩1分、ワインバル『REBECCA』には今日も多くの常連客が集う。カウンターで手際よく切り盛りするオーナーの永田マリさんは異色の経歴を持つ。同市で生まれ服飾専門学校卒業後アパレル業界で活躍。経験を活かし芦屋の地で15年間に渡りバレエ専門店を営んだ。そんな永田さんに昨年、転機が訪れる。「この場所はよく知る青果店でしたが空きが出て直感で開業しました。ありがたいことに同級生や旧友も手伝ってくれました。まあ、スタッフもお客様も少し大人過ぎですが…」と笑う。カジュアルスタイルの店内には選りすぐりのボトルが並ぶ。季節に応じて仕入れるワインは常時60本余り。一口サイズの「ピンチョス」や「タパス」等のお一人様用フードも嬉しい。この日は、彩豊かな「今日のおつまみアラカルト」と赤ワインで8時間煮込んだ「自家製ビーフシチューペンネ」を注文した。どれもワインに最適な逸品で気がつけば5杯目がグラスに注がれていた。店舗は児童公園に隣接しており大きな窓から心地よい自然の風が店内を通り抜ける。日中は子供の活気あるかけ声、夜は静かなテラス席で愛犬と遊具を眺めながら飲食することもできる。「もうすぐ一周年を迎えます。皆さまに愛されるお店にしていきたいですね。今後の目標ですか?もう一店舗出そうかな…」。秋の夜長、気心知れた酒友の笑い声が店内に響き渡る。第一〇六回秋の夜長はグラス片手に嬉しい一杯ワインバル『REBECCA』神戸のカクシボタンkakushi button写真/文 岡 力親しい仲間とお店を切り盛り(中央:永田さん)テラス席で愛犬と一杯フードメニューも充実■岡力(おか りき)コラムニスト・放送作家ふるさとが神戸市垂水区。関西の大衆文化をテーマとした執筆・テレビ、ラジオ番組を企画。連載「のぞき見雑記帳」(大阪⽇⽇新聞)「球友再会」(月刊神戸っ子)■REBECCA西宮市和上町1-12【電】090-6609-3751 【営】16:00~22:00【休】不定休117

元のページ  ../index.html#117

このブックを見る