KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年9月号
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KOBECCO Culture Information重要文化財「金銅小幡」日本、白鳳時代絨毯 カーシャーン、ペルシア 1900年頃■会期 9月23日(祝・金)~12月11日(日)■会場 白鶴美術館(神戸市東灘区住吉山手6-1-1)■時間 10:00~16:30(入場は閉館30分前まで)■休館 月曜日(ただし10/10〈月・祝〉開館、10/11〈火〉休館)■料金 一般800円、大高生・65歳以上500円、小中学生250円■交通 市バス38系統「白鶴美術館前」下車■お問い合わせ TEL.078-851-6001「風」の揺ら美「風の揺らぎ」をテーマとする展示では、空を飛翔する雲や天人、香煙などによって特色づけられる金工品や経巻の優美な世界を紹介する。重要文化財「金銅小幡」では、たなびく天衣を纏って宙を舞う飛天、伸びやかに波打つ唐草文、それらを形作る流麗な描線の全てが一体となって、揺らぎの美が放たれている。これらの作品は、古来人々が憧れてきた障碍(しょうげ)のない清らかな場へと導いてくれる。今回の展示では本館・新館(中東絨毯)ともに同タイトル。揺れる表現を「水」と「風」のカテゴリーで所蔵品を紹介する。白鶴美術館2022年 秋季展揺ら美 exhibition「水」の揺ら美人びとは水をどのように表してきたのだろうか。水の性質は線や色であらわすのは困難であり、人びとは様々な表現を駆使しながら水を捉えようとしてきた。その表現には、雨粒の線や激流を描く滝の表現など、直線的な要素もみられるが、海・山水の広大な風景に描かれる水流のように、波としての表現が多いようである。本展では、波立つ水を中心に、様々な美術・工芸にみられる表現やその技法を見ていく。KOBEとんぼ玉ミュージアム■会期 10月4日(火)まで■会場 KOBEとんぼ玉ミュージアム    (神戸市中央区京町79 日本ビルヂング2F)■時間 10:00~19:00(入館は閉館15分前まで)■休館 会期中無休■料金 大人400円、小中学生200円■交通 各線三ノ宮(神戸三宮)駅・元町駅より徒歩約8分■お問い合わせ TEL.078-393-8500哲磋工房exhibition企画展ガラスペンここ数年インク人気と相まって注目度が日増しに高まっているガラスペン。明治時代に風鈴職人である佐々木定次郎が竹軸にガラスのペン先をつけたのがその始まりとされ、その多くはランプワーク技法で作られている。現在多くの作家が手掛けるようになり、実用性を有しながらも、色や形・デザインに個性あふれる作品が次々と生まれている。今展では、ランプワークガラスミュージアムならではのガラスアートとしての視点で、多様かつ多彩なガラスペンの魅力をご紹介する。企画展示に合わせ、ランプワークガラス情報満載マガジンLAMMAGA特別号「ガラスペン」を発行。また、ナガサワ文具センター×KOBEとんぼ玉ミュージアムコラボレーション「Kobe INK物語」オリジナルインクも発売する。96

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