KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年9月号
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兵庫県医師会の「みんなの医療社会学」 第一三五回木村 AIの強みは、大きく3つあると思います。一つ目は、無制限の集中力と持続力があること、二つ目は、超高速の論理的思考力を有すること、そして三つ目は、膨大な記憶力と検索力を持っていることです。これらの強みを生かして、以前は業務の効率化、人手不足の解消、見落としの減少、医療費削減などを活用目的としていました。しかし、新型コロナが起こってきた後は、医師が患者さんの身体に触れて診察することが減り、オンライン診療の普及も相俟って、医療のAI化が加速しています。医療のAI化により感染に気を遣わないといけない医療者の疲弊や負担を減らし、医療者も患者さんも感染リスクを減らす事に役立つことになります。IoT、ブロックチェーンなどによって支えられています。中でもAIはその牽引役で中核的立場にあります(図1)。─AIにはどのような強みがありますか。─医療の分野では、どのような先端テクノロジーが導入されていますか。木村 医療情報とコミュニケーションのテクノロジーは、ウェアラブルデバイス、VR技術、ロボット技術、5G、クラウドサービス、ポストコロナにおけるAI医療兵庫県医師会医政研究委員川西市 木村メディカルクリニック院長木村 紀久 先生80

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