KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年9月号
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自然素材の美と快適明るい空間もまた、この住まいの魅力です。フランク・ロイド・ライトの意匠を随所に織り込んで、折り上げ天井や間接照明が優雅。でも重厚過ぎないのは、インテリアに精通した奥様の意向で壁のタイルやフローリングなどをブライトな色調にしたから。窓が多いだけでなく、ホールにトップライトを設置し、隣家から見える部分も壁ではなく磨りガラスにして、自然光をたっぷり取り込みます。自然素材もふんだんに。白い漆喰壁やナラ材の無垢フローリングは吸湿性があり、四季を通じて清爽な空気に「この心地よさは住んでみないとわからないですね」と奥様。壁にはタモ材、そして寝室の天井には一面にスギ材を貼り付け、木の温もりが格調と癒しを与えてくれて申し分ない居心地です。何気ないデッドスペースに物入れを設け、キッチンにも大きなパントリーや食器棚など、収納や造作家具も充実。緩やかに繋がる空間を、より広く使える工夫が随所に施されています。寝室天井には杉材を使用自然光をたっぷり取り込む74

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