KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年9月号
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り替えようかと、結局範囲と予算が広がって…。若林 やればやるほど良くないところが目立っていく。植木もやる気なかったけれど植え替えました。でもその先の茶室の手前で止めました。永田 終わらなくなりますからね(笑)。─修復で苦労した点は。長尾 保存するために修復する訳でも、百年前に戻す訳でもなく、いまできる最高のことをやろうと。百年後の人に、「百年前にすごい技術で修復をしていたね」と言われたいですし、百年前のものと調和させつつ違う価値観を生み出したいんです。大正時代の雰囲気を出すために、当時のアールデコのようなデザインをベースにしながらも、いまの時代の表現を混ぜていく。その混ぜ具合が本当は一番難しいのですが、幸いそれぞれの分野で能力の高い職人がいます。指示はざっくりジャズ的に1967年西宮市生まれ。1993年神戸大学大学院工学研究科修士課程修了。1993年〜2000年㈱いるか設計集団。2000年〜2022年長尾健建築研究所代表2022年〜㈱いるか設計集団代表取締役長尾 健(ながお けん)一級建築士 株式会社いるか設計集団 代表取締役28

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