KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年8月号
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─細かいところまでこだわっていることが、宿泊客にわかるのでしょうか。駿川 わからないのが良いのです。世の中はわかりやすい物ばかりになっているので。中村 親父の師匠の、大徳寺真珠庵の先代和尚さんは「わかる者だけわかれば良い」とおっしゃっていました。良い物は講釈不要です。駿川 太閤や利休が来られた有馬という土地柄ですので、本本物は説明不要銀泉を湛える浴槽には十和田石を使用。壁には東北に分布するヒバを貼る洗面台には天然石のライムストーンを使用。鏡は、特注のバリ風デザイン40

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