KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年8月号
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常に危機感を持って「生きる力」を蓄えるウクライナと同じようなことが今の神戸で起きるかもしれません。皆さんどうしますか?実は多くの皆さんは自分の力ではなく、他人の専門知識や優れた技術に頼って生きています。これが問題です。ウクライナの影響でエネルギー資源や小麦をはじめ食料が届かなくなったらどうしますか?生きる力がなくて悲鳴を上げるに違いありません。怖がるのではなく、常に危機感を持って自分で生きる力を蓄えていかなくてはいけません。そのためにはどうしたらいいのか?子どもさんにはちょっと難しいかな(笑)。お父さん、お母さん、お家に帰ったらぜひ議論してください。 私たちは宇宙の〝燃えカス〟みんな〝奇跡の存在〟です皆さんは138億年前にできた宇宙の中で、46億年前に生まれた地球で生存しているわけです。生き物を含めて全てが物質でできていて、どんどん砕いていくと一番小さな素粒子になります。物理学者はこの物質を研究しています。「昔は『宇宙は対称である』といわれているけれどちょっとおかしいんじゃないか?対称であるとしたら、物質の対称に反物質が同じだけあるはずだ」と彼らは言い始めました。物質と反物質がぶつかり合うとすごい光になって消えてしまい、後には何も残らないはずという理屈です。そして物理学者はさらに研究をして、物質は反物質よりも10億分の1だけたくさんあるから、ぶつかってもほんの少しの燃えカスが残る。だから物質がある30

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