『島守の塔』7月22日(金)よりシネスイッチ銀座ほかにて全国公開配給:毎日新聞社、ポニーキャニオンエンタープライズ©2022 映画「島守の塔」製作委員会8月5日発売!『戦争がもたらすものを撮る』沖縄戦映画『島守の塔』監督・五十嵐匠の軌跡堀ノ内雅一・著 五十嵐匠・語り2,300円+税 泉町書房《作品概要》萩原聖人 村上淳吉岡里帆 池間夏海/榎木孝明/成田浬 水橋研二/香川京子監督・脚本:五十嵐匠 脚本:柏田道夫 音楽:星 勝製作:映画「島守の塔」製作委員会 配給:毎日新聞社 ポニーキャニオンエンタープライズ ©2022 映画「島守の塔」製作委員会助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会ナ侵攻のニュース映像などを見ていて、今、こう考えるようにもなったという。「ウクライナの製鉄所の地下で戦いながら生活する市民の姿が、沖縄戦のときのガマ(塹壕)の中で戦いながら生きていた沖縄県民の姿と重なって見えた…」と。島田、荒井が命懸けで沖縄県民を守ろうと生き抜いた人生を、現代を代表する実力派俳優の萩原と村上が、まるで二人が乗り移ったかのような鬼気迫る臨場感で熱演する。「撮影前、二人は沖縄を歩きながら、島田さんと荒井さんが、どう最期の時を過ごしたのかについて、ともに思いを馳せていました。撮影延期の間も、二人はずっと島田さん、荒井さんのことを考えてくれていたようです」満足げに語る五十嵐監督。その安堵に満ちた笑顔が、完成までの重圧がいかに大きかったかを物語るようだった。 (戸津井康之)五十嵐 匠(いがらし しょう)1958年(昭和33年)9月16日 青森市に生まれる。弘前高校、立教大学文学部卒。大学時代シナリオセンターに通う。岩波映画・四宮鉄男監督に師事、助監督として修業する。以後、TBS「兼高かおる世界の旅」制作のため、アラスカをはじめ、世界各国を回る。〈監督作品〉1996年、長編ドキュメンタリー映画「SAWADA」。1999年、映画「地雷を踏んだらサヨウナラ」。2001年、劇映画「みすゞ」。2003年、劇映画「HAZAN」。2005年、劇映画「アダン」。2006年、映画「長州ファイブ」。2009年、日本初の陸軍少将桐野利秋の生と死を描く劇映画「半次郎」。2014年、直木賞作家重松清原作作品劇映画「十字架」。2018年、映画「二宮金次郎」。2022年、映画「島守の塔」。21
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