KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年7月号
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ました。3か月に1回のペースでメンバー専用の敷地内を、当日はどなたでも見学できるほか、新鮮な野菜をはじめドリンクや軽食、スイーツなどを販売しています。今後も農園の運営、そしてその取り組みを知ってもらうイベントを実施しながら、農を通じて地域の居場所としての可能性を拡げ、都心で住む人が「食」を考えるきっかけづくり、交流づくりに役立てればなと考えています。三好 例えば、スポーツジムに通ったり、ペットを飼育したりすることと同系列で、土と触れ合うという身近でトライしやすい選択肢が増えることで、日々の生活を生き生きと過ごすことができます。農業という技というよりは、土と関わる“楽しさ”が広がっていく。本日の対談で、心に豊かさを耕すという新しい考え方を知り、とてもよかったと思います。収穫した野菜を販売する、というような直接的な利益ではなく、心の豊かさを耕し、未来につながる種まきをされていることに感動しました。地元を大切にされているホテルさんや有機農業のリーダーさんなど事務局の皆さんのご尽力で、農業を通じて新たな「人とのつながり」を生み出されている、このすばらしいモデル第一号をきっかけに「アーバンファーミング」が他都市にも広がればいいなと思います。(三好万記子)〜対談を終えて〜料金は月1万円。6か月単位で1区画を借りることができる。各自、キュウリやオクラ、ナス、お花など好きなものを栽培。枠ごとに個性色々38

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