KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年7月号
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でやると、つまらないものになってしまいます。だからすごく勉強しないとダメで、今更ながら家庭菜園の本を読みまくっています︵笑︶。三好 手をかけるからこそ楽しさも倍増するということですね。収穫されたものを召し上がったり、ご近所に配られたり、それが至上の幸せになっておられるんでしょうね。西橋 苗や収穫物の交換をされたりしていますね。ビル風が強いので発芽させて苗にしてから植えるようアドバイスいただいたこともあり、種から苗がたくさんできた人は「よかったらどうぞ」と入口に置いてあったり。いい感じに皆さんが緩やかにつながっています。大皿 西橋さんが間に入ってくださるほか、コミュニティマネージャーとして食の情報発信や企画を手掛ける会社「KUUMA」の江副真文さんが利用者さん同士の交流を深めてくださっています。六甲アイランド在住の方で、ワークショップの参加を通じて運営事務局に立候補され、ホテルと生産者、利用者さんの潤滑油的存在。ホテルという敷居の高いものでなく、ゆる~い感じで気軽に楽しめるファームクラブ的な取り組みとして、理想的な形が出来上がってきています。三好 確かに収益や収穫を目的とすると、全然違った形になってしまいますよね。大皿 おかげさまで途中でやめる人がいないばかりか、継続希望が多く、新規希望者は空き待ち状態となっています。西橋 ホテルの食の取り組みの一つとして、ファームは安心安全な食の提供を確認できる価値のある場所。また私たちホテルも一画、借りているので、土を触るだけですごく癒され、ホテルスタッフやシェフの気分転換にもなっています。三好 都心の職場や暮らしのシェラトンスクエア2F「シェラトンマルシェ」。ここから農家の方とつながり、ファームへと発展(株)ターブルドール代表取締役三好 万記子さん夙川の料理サロン「Tabled’or」と出張料理人としてのケータリングに携わり、20年を迎える。料理はもちろんディスプレイを含むトータルコーディネートに定評があり、企業のメニュー開発やレシピ提供など、“食”を幅広くプロデュース。2020年秋、自身の誕生日の数字をとってカフェレストラン「78FuzukiYaoka」を芦屋にオープン。オーナーシェフとして自ら腕をふるう36

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