KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年6月号
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―診療科も充実しましたね。 神戸大学と連携する東側の基幹病院という使命でプロジェクト開始以来足掛け7年、いよいよ建物が完成し、最先端の医療機器を含む設備もそろいました。それを凌駕する医療の提供を確実に継続するのが最も大きな課題です。医療は心だけでもだめ、技術だけでもだめ、「心技一体」です。そのために必要なのは能力の高い医療人です。開設した29の診療科及び3つの専門センターの中核には非常にレベルの高い医療人が結集し、完成形に近いと言っても過言ではないと思います。神戸大学との循環型の教育システムなしにはできなかったことです。継続的に高いクオリティーを維持するためにも神戸大学との連携は今後も欠かせません。―救急医療にも非常に力を入れていますね。 地域の医療を守るために救急医療を24時間、365日、守っていくということを一つの柱として位置づけています。ちなみに昨年は1カ月平均約450件の救急車を受け入れています。この思いは医療系、事務系、いずれの職員にも共有してもらっています。近隣住民の皆さんに救急車のサイレン音でご迷惑をおかけしているのは心苦しいのですが…。―他の医療機関との連携は。 当センターは急性期病院です。主に回復期のリハビリを担う六甲アイランド甲南病院も含め、周辺医療機関と密接な連携を構築しなければ成立しません。―2年以上にわたりコロナと闘いながら、どのようにして地域医療を守ってこられたのでしょうか。 当初は手さぐり状態での対応でした。患者さんの動線を考慮しながら協力病院として約380床のうち5床をコロナ患者さんに提供し、その後ステップワイズに増床し重点医療機関を経て、現在は419床のうち南館1階の47床全てをコロナ病床として運営しています。13床を診断のついた患者さ高度な専門医療と救急医療を両立させ、コロナにも対応玄関前のモニュメント。中央に1934年に開院した甲南病院をデザインした長い歴史を彷彿させる特別なシャンデリア67

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