KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年6月号
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―静かで新緑に囲まれ、病院として恵まれた環境ですね。 建設工事が完了し、ようやく病院本来の静かな環境に落ち着きました。外来の待合や病棟デイルームの大きな窓から、そして中庭、屋上庭園から神戸の眺望が豊かな緑とともに広がっています。この辺りは風致地区ですので病院建設にあたっても規制が多かったのですがそのお陰で、たくさんの緑に溢れ周囲と調和した病院として国内外でトップクラスと言ってもいいでしょうね。中でも楠は私にとって縁のある樹木で、神戸大学は楠町にあり、周りには多くの楠の大木があります。ここにも楠が何本かあり、特に樹齢200年の楠を伐採できないということが建物の形状にも関わり、当センター建設計画にも影響を及ぼしたほどです。―山の斜面に以前にも増して大きな建物を建設する大変な事業だったのでしょうね。 住吉学園さんから借地として提供していただき旧甲南病院は90年にも及ぶ歴史が紡がれてきました。この偉業は住吉学園さんのご協力と支援なくしてはできなかったと思います。また、神戸市の東灘区の行政関連の方々に多大なご協力を頂きました。北側のバス停周辺整備に伴い歩道が広くなり地域住民と当センターを訪れる方々の安全を最大限フォローしていただき感謝しています。さらに車の往来が激しくなるのに伴い歩行者の安全を考えると歩道拡張が必要となり、そのための土地を住吉学園さんから神戸市に寄贈していただくことになっています。―アクセスについては。 阪急・阪神御影駅、JR住吉駅からの南ルート、山側住宅街を循環する北ルートでシャトルバスを運行しセンター敷地内での乗り降りが可能です。院内に広めのシャトルバス待合所を設けましたので寒い日、暑い日にはご利用ください。また、正面玄関前に神戸の眺望と六甲山の新緑環境と調和した建物が完成グランドオープンした甲南医療センターの全景65

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