KOBECCO(月刊 神戸っ子) 2022年5月号
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4月1日、垂水区のブルメール舞多聞近くにかわいらしい保育園が開園、子どもたちが元気いっぱいに登園した。その運営母体は、なんと神戸マツダ。カーディラーがなぜ保育園?と思うかもしれないが、これは同社の新中期計画「バリューチェンジャー」の取り組みの一環。兵庫区をめぐるコミュニティバス「みんなのバス」の運行に次ぐ地域貢献に向けたプロジェクトで、特に待機児童が多い舞多聞エリアの課題解決への一助を目指している。また、同社の従業員の福利厚生の一環でもあり、特に女性の負担軽減に結びつき、より働きやすい職場づくりを後押ししそうだ。園名の「サンク・トレゾール」は「5つの宝」の意。「宝」とは子どもたち、保護者、保育士とパートナー、地域、地球と環境のことで、保育発祥の国に敬意を表してフランス語にしたという。園のキャラクター「コントンちゃん」は、「ワケトン」の作者としても知られるロケットゴールドスターこと山崎秀明さんの描き下ろし。運営を担うのは、日本で初めて保育施設にWEBカメラを導入するなど、先進的な保育にも取り組んでいるチャイルドハート。フレッシュな保育士からベテランの保育士までスタッフ充実。床にクッション材を敷いたり建具などの角を丸くしたりと安全への配慮も怠らない。管理栄養士監修の給食もやさしい薄味で、アレルギーにも対応。「愛着形成や言葉がけ、和やかな雰囲気を大切にして、温かいところで温かく見守りたい。保護者のケアにも力を入れていきます」と同社の木田聖子社長。「保育事業が待機児童問題の解決や女性の社会進出の促進に繋がれば」と語る神戸マツダの橋本覚社長は、「健康で、そして人の痛みがわかる人間になってほしいですね」と晴れ姿の子どもたちに目を細めた。豊かなカーライフを提供するという本来の事業を深めながら、新規事業にも挑戦する神戸マツダの〝両利きの経営〟が、地域社会を変えていく。神戸マツダ 橋本覚社長サンク・トレゾール神戸市事業所内保育園(認可保育園)神戸市垂水区舞多聞東2丁目5-8TEL.080-1502-4454神戸マツダが事業主体の保育園「サンク・トレゾール」開園垂水区に開園した「サンク・トレゾール」左から山崎さん、木田社長、橋本社長95

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